シングルマザーは、子供を育てていくことを第一に考え、恋愛なんかは、二の次、三の次。
父親がいなくなって、子供に負担をかけているので、当然といえば当然かもしれません。
周囲の人たちも、このような考えの人が多いでしょう。
実際には、恋愛をしたいと思っているシングルマザーも、子供のことを考えて諦めてしまっているということも多いようです。
しかし、シングルマザーは、子供のことだけを考えて、自分の恋愛感情は抑えなければならないのでしょうか。
子供は当然大切にしますが、同時に、恋愛もしたいと思っているシングルマザーも少なくありません。
生活、子育て、その他諸々、自分一人では解決できないことも、たくさん起こります。
そんな時に頼れる人がいれば、どれだけ心強いでしょう。
シングルマザーになる原因
「夫が亡くなった」「夫との生活が続けられなくなった」ということが、シングルマザーになる二大原因といえます。
病気などで「夫が亡くなった」場合は、生命保険や遺族年金が受け取れ、経済的にまだ余裕のある人が多いです。
父親はいなくなってしまいますが、日常生活の上では、子供に不自由を感じさせることは少ないです。
しかし、「夫との生活が続けられなくなった」というのは、夫婦の気持ちのすれ違い、お金の問題、その他諸々の事情により、結婚生活が継続できなくなることで起こります。
場合によっては、DVを受けて、相手から逃げる必要があったというようなこともあります。
シングルマザーになると、仕事をしなくては子供を養ってはいけません。
生活上、子供に不自由な思いをさせてしまうことも多くなります。
また、周りの環境の変化や経済状況の変化により、自分自身が追い詰められてしまうケースもあります。
こんな時、頭をよぎるのが、頼りになるパートナーの存在です。
シングルマザーにとって、子供は宝
シングルマザーにとって、子供は一番の宝です。
離婚した相手は憎かったとしても、自分がお腹を痛めて産んだ子供は、とても愛おしく思います。
そんな子供との生活は、たとえ苦しくても楽しいものです。
お金がなくても、子供と笑いあって生きていければ、それで満足なのです。
仕事でどれだけ大変なことがあっても、家に帰って子供の顔を見るだけで、幸せな気持ちになれるのです。
親子の絆に勝るものはありません。
子供が病気になった時は、「自分が変わってあげたい」と思うのが、母親です。
ちょっとした不注意で、子供にケガをさせてしまったら、自分を責めるのが、母親です。
普通の母親が、本来なら父親と一緒に考えてするようなことでも、シングルマザーは、一人で背負っています。
子供が成長して、巣立って行くまでは、シングルマザーにとって、子供は宝物のままなのです。
子供を選んで恋愛を諦めるシングルマザー
自分と母親との間に、もし他人が入ってきたら、子供は反発するでしょう。
今まで、ずっと自分にだけに向いていた母親の目が、他の人にも向けられるようになるのですから。
子供がそんな気持ちになるのも、分からないではありませんが、母親も女性です。
一人では、寂しい時や苦しい時もあります。
しかし、子供はそんなことは分かりません。
幼ければ、なおのことです。
子供には、友達の家庭のように、お父さんとお母さんがいる家庭に憧れるという気持ちもあるでしょうが、それでも「母親を取られたくない」「今の生活を壊されたくない」という気持ちが勝ってしまうのです。
母親の恋愛に対して、反抗的な態度を取ったりすることもあります。
そんな子供の気持ちを大切に思う母親は、最終的には恋愛対象の相手とは別れ、子供との生活を選ぶことが多いのです。
シングルマザーの恋愛は、親と子の心の中にも、様々な葛藤を生みます。
シングルマザーも恋愛したい
シングルマザーでも恋愛をしたいと思うのは当然のことで、決して悪いことではありません。
恋も楽しみたい、子供のためにもお父さんが欲しい、そう考えることは、ごく当然で、自然なことです。
しかし、シングルマザーが恋愛するに当たっては、様々な障害が待ち受けていることが多いです。
相手の家族からの反対
まずは、相手の家族から反対されるということが挙げられます。
特に、相手に離婚経験などがない場合、「どうしてうちの息子がシングルマザーと・・・」と思う親御さんが多いのも事実です。
シングルマザーが、相手の家族に、あまり快く受け入れられないということは多いです。
きちんと、彼本人、彼の家族との話し合いをして、理解を得た上で、気持ちよく恋愛をしていくことが大切になります。
子供の気持ち
シングルマザーの恋愛では、子供の年齢のことなども、よく考える必要があります。
子供は、親が思っている以上に敏感で複雑な感情を抱えているものです。
子供も慕っているような彼なら、問題はないかもしれませんが、母親の新しい彼氏という存在が受け入れられない場合には、子供のことを責めることはできません。
それまでは、単なるお兄さんやおじさんだった人が、突然自分の父親になるという話がでたときに、子供の心の中に、色々な葛藤が生まれるのは仕方のないことです。
微妙な年頃の子供に、辛い思いをさせないためにも、まずは、大切な子供の気持ちを確かめておく必要があります。
生きていくのが精一杯というシングルマザーも、一人の女性として、素敵なパートナーといっしょになって、幸せを手に入れたいと思うのは当然のことです。
シングルマザーの恋愛心理
「男はもう懲り懲り」「結婚はもうしたくない」と思うシングルマザーもいれば、「心が寂しい」「人恋しい」と異性を求めるシングルマザーもいます。
しかし、シングルマザーは「母親」であるとと同時に「女」でもあります。
大切な子供であっても、寂しい女心は埋めてはくれません。
そのため、恋愛したいという本能が働き、寂しさがそれに輪をかけて、恋愛心理が強くなるのです。
そもそも、恋愛は自由です。
充実した恋愛をしていれば、生活に潤いもでてきます。
シングルマザーであろうと、恋愛したいという欲求にかられるのは、当然です。
シングルマザーの恋愛というだけで、偏見をもたれることがあるかもしれませんが、そんなことはあまり気にしないで、子供のことを考えながら、いかに自分の人生を充実して楽しく過ごしていくかを、考えればいいのではないでしょうか。
将来への不安
自分一人で子供を育てて行くことに自信を失ってくると、誰かに頼りたくなりますが、それが、恋愛感情を高めます。
自分一人では、限界があるから、いざという時に頼りになる人が欲しい。
そんな思いが、ふつふつと湧いてきます。
「恋愛=結婚」と結びつける場合も多いかもしれませんが、それは、経済的な不安から、少しでも逃れたいと思う心理の現れです。
一生懸命頑張っても、生活への不安は、女性一人では、簡単には解消されません。
シングルマザーは、それだけ、いつも不安と戦っているのです。
同時に、やはり心が寂しいのです。
心を温めてくれる人、心を癒してくれる人が、欲しいのです。
恋愛は、女性を輝かせてくれます。
日々輝いていれば、それを見ている子供も嬉しいはずです。
泣いたり怒ったりばかりの顔よりも、どこか楽しそうに輝いている顔の母親の方が、いいに決まっています。
良い恋愛をして、人生を楽しんだ方がいいに決まっています。
シングルマザーが恋愛するときに必要な配慮
シングルマザーが恋愛するときに考えなくてはならないのが、「子供への配慮」「交際相手への配慮」です。
恋愛の仕方によっては、子供を傷つけてしまうことにもなりかねません。
子供への配慮
シングルマザーの恋愛は、子供に配慮しながら、行動していく必要があります。
シングルマザーは、仕事や家事、育児の両立で、毎日が忙しいですが、あまり恋愛にばかり気をとられてしまうと、家事が疎かになってしまい、子供にも良い影響を与えません。
シングルマザーは、自分が母親であるということを忘れずに、メリハリをつけて行動することが大事です。
また、子供といる時には、交際相手の話をしないで、交際相手との電話も控えるようにしましょう。
大好きなお母さんが恋愛しているということを、子供は感じたくないものです。
交際相手を突然家に招待したり、デートに子供を付き合わせるようなことは、絶対にNGです。
交際相手への配慮
交際に発展するようであれば、相手には、自分には子供がいることを打ち明けておくことは、重要なことです。
子供がいることで相手が去ってしまったり、交際ができなかったとしても、決して子供を責めてはいけません。
縁がなかったと、割り切って考えるようにしましょう。
交際相手を子供に会わせるタイミングは、再婚を考えるくらいの仲になってからにした方が良いでしょう。
中途半端な関係で会わせてしまっては、交際相手にとっても重荷になりますし、子供にとっても良くありません。
焦ったり気負ったりすることなく、徐々に時間をかけて愛を育んでいくことで、まずは二人の信頼関係を築いていくことが大切です。
そして再婚を考えるようになったら、今度は子供を含めた信頼関係を築いていくと良いでしょう。
子供が、交際相手を拒否することもあるかもしれませんが、そこは子供の気持ちを汲み取ってあげましょう。
共有する時間を徐々に増やしていって、ゆっくりと時間をかけて打ち解けていくようにするのが一番です。
シングルマザーの恋愛相手
シングルマザーであっても、きちんと子供のことを考え、その上で、この人ならという人であれば、恋愛を避ける必要はありません。
しかし、シングルマザーが恋愛するにあたっては、相手選びは慎重にする必要があります。
自分のことだけでなく、子供のことを理解し、子供を含めた家族を大切にしてくれる人を選ぶことが大切です。
また、真剣に結婚を考えてくれる人であることも大切です。
付き合っては別れる、ということを繰り返していると、子どもは混乱してしまいます。
きちんと結婚のことまで考えて、真剣に付き合ってくれる人を選ぶようにしましょう。
さらには、自分が相手のことを好きであるということ以上に、子供が、交際相手のことを好きであるということが大切です。
子供は、大切なお母さんをとられてしまう、と思ってしまうことがあるかもしれません。
そういう子供の気持ちのことも考えてくれる人であれば、きっと、子供もその人のことを好きになってくれるでしょう。
交際相手が子供に好かれているかどうかということは、シングルマザーが恋愛を続けていく上で、大きなポイントになります。
シングルマザーは不安でいっぱい
シングルマザーの恋愛は、周りの目が気になるのは当然のことかもしれません。
世間からは、父親がいないということで子供の心配をされ、金銭面や将来のことにも大きな問題を抱えているように見られます。
もちろん、シングルマザーである母親自身が一番不安を感じ、この先どうやって子供と一緒に生活をしていけばいいのか、考えても考えてもキリがない程、不安になっていることでしょう。
昔に比べると、シングルマザーの数も増え、それ程珍しい存在ではなくなったかもしれません。
だからといって、シングルマザーの不安が減ったかというと、そんなことはありません。
恋愛は永遠のテーマ
シングルマザーの不安を取り除く一番の方法は、「シングルマザーでなくなること」です。
子供にとって信頼できて頼りがいのある、新しい父親を探すことです。
シングルマザーにとっては、そう簡単なことではないでしょうが‥。
子供のためにと考えて再婚しても、その夫婦関係が長く続く保証はありません。
また、シングルマザーになってしまうという可能性もあります。
そうなると、更に子供を傷つけ、自分自身も深い傷を負ってしまいます。
シングルマザーにとって、恋愛は、非常に難しい永遠のテーマだということです。
自分自身の気持ち、子供との相性、父親になる人の覚悟と深い愛情、これら全てが揃って初めて、シングルマザーの恋愛が成就するのです。
今シングルマザーとして悩んでいる人は、将来性のことを不安に感じていることが多いと思います。
しかし、いつか全ての条件を満たしてくれる人との出会いがあると信じて、前向きに日々を過ごしていきたいものです。