転職活動を続けて行く際に、複数の会社に応募するのは良くあることです。
そして幸運にも、複数の会社から内定が出た場合には、じっくりと考えてください。
大切なのは、新しい会社に入ってからの、その後の生活です。
「こんなはずじゃなかった。」と、再度転職活動を行うようなことにならないように、最後の確認を、しっかりと怠りなく。
内定後に確認すべき、3つのポイントについて、考えてみます。
労働条件の確認
内定の連絡をもらった際には、労働条件を「紙面」で送ってもらいましょう。
「内定通知書」「労働条件通知書」など、名前はいろいろですが、労働条件を文書で通知するのは、会社の義務です。
そして、求人票と内定通知書の労働条件に、差異がないかを確認しましょう。
・雇用形態(正社員、契約社員、派遣社員、請負 など)
・給与
・勤務地
・労働時間
・福利厚生(各種保険に加入しているか)
・休日日数、有給休暇の数
・仕事内容
これらのうちの、どれかが求人票と異なる場合には、残念ながら、その会社はオススメできません。
入社後に、さらに条件が変わる可能性が高いからです。
入社する前から嘘をつくような会社を、これからも信用できるでしょうか。
ただし、面接時に説明された事項が盛り込まれている場合は、この限りではありません。
面接で聞いていなかったことも含め、まずは採用担当者に質問してみましょう。
質問に対する回答が、納得できないようであれば、内定は辞退した方が良いでしょう。
労働条件は求人票のとおりだけど、給与が思っていたより低いような場合には、給与の交渉をすることは可能です。
ただし、提示額より大幅にアップすることは、難しいと思っておいた方が良いです。
転職エージェント経由であれば、エージェントの担当者に任せるのが良いです。
自分で交渉する場合は、「前職での給与額」「自分の職務能力の高さ」などが、交渉材料となります。
残業が多いと感じる場合、それは、自分の業務効率次第で何とかなるものなのか、みんなが残業するような風習があるのかを見極めることが大事です。
残業時間のことを聞くのは、悪いことではありませんが、できれば、最終面接時に聞いておきたい事項です。
面接時に感じた雰囲気を思い出す
労働条件に、一応納得できる場合には、面接で会社訪問した際の、会社の雰囲気を思い出してみましょう。
・受付での対応
・応接に通されるまでの社内の様子
・面接時の採用担当者以外の人たちの雰囲気
・帰り際の社内の様子
などを思い出してみましょう。
受付から面接会場に通されるまで、待たされずにスムーズに通されたでしょうか。
面接会場と、そこにいくまでの通路は、整理されていたでしょうか。
面接官は、全員名乗ったでしょうか。(名乗らない場合も多いですが。)
質疑応答の雰囲気は、威圧的ではなかったでしょうか。
帰り際、無造作な感じはなかったでしょうか。
その会社に就職したら、一日の大半を過ごす場所になります。
その雰囲気に馴染めないように感じたら、そこは、止めておいた方がいいかもしれません。
第二希望への内定受諾後、第一希望から内定が出たとき
特に雰囲気が悪いわけでもなかったので、第二希望の会社に内定の承諾をした後に、第一希望の会社から内定通知が届いた場合は、「どうして、もっと早く」と地団駄を踏みたくなってしまいます。
しかし、まだ、正式に採用が決まったわけではありません。
一番大事なのは、自分の今後の人生です。
本当に第一希望の会社が良いのか、改めて、よく考えてみましょう。
面接に行った時の雰囲気は、どうだったか。
条件が良い代わりに、毎日の残業が多いようなことはないか。
トータルで考えて、ベストと思える会社を選びましょう。
内定の承諾を撤回することは可能ですし、罰則を受けることもありません。
ただし、内定承諾を受けた会社側は、あなたの入社のために、色々準備を始めています。
どんなに謝ったとしても、会社が、あなたを採用するために費やした時間や費用は、取り戻すことはできません。
総合的に考えて、第一希望の会社を選ぶのであれば、速やかに内定承諾済の会社に連絡しましょう。
会社によっては、文面での辞退が必要と言われる場合もあるので、内定辞退に対するお詫びと、これまで対応してもらったことに対する感謝を、しっかり伝えましょう。
まとめ
転職活動を始めたばかりの頃は、「早く内定を」と思うものですが、いざ内定をもらうと、その時には、また考えることが増えてしまいます。
多くの人は、何かしらの「内定ブルー」を抱えることが多いようです。
自分だけが「内定ブルー」になるわけではないので、気を楽にして、将来の自分のことについて、改めてじっくりと考えてから、結論を出しましょう。