せっかく、内定をもらって新しい会社に就職したのに、思っていたのと何かが違う‥。
その内容が、もう少し頑張って慣れて行けば、違和感がなくなるようであれば良いのですが、数カ月間、自分なりに頑張ってみたけれど、どうも自分にしっくり来ない、ということがあるかもしれません。
「社風が合わない。」と言われることもあります。
あるいは、入社時に渡された労働条件と、実際の労働条件が違う点を見つけてしまい、一人で悩んで、悶々と過ごす日々が続いているのかもしれません。
納得できない条件で、仕事を続けるのは、ストレスの元ですし、結局、長続きはしません。
早急に、解決しましょう。
まずは、試用期間中に辞めることについての、メリットとデメリットを考えてみましょう。
試用期間中の雇用条件を確認
試用期間は、企業側、従業員側の双方が、適性を見極めるための期間です。
雇用条件としては、若干、企業側が有利に設定されていることが多いです。
今一度、試用期間中の雇用条件を確認しておきましょう。
大抵は、正式採用時と同条件を提示されていると思いますが、退職金の有無や、各種保険の加入についてなどを、再度確認しておきましょう。
万が一、各種保険に加入していないような場合には、自分で、その期間分を支払う必要がでてきます。
雇用保険に入っていないなら、法的に、かなりグレーです。
就職時に交わした労働条件書と、明らかに現状が違うということであれば、会社に、一度相談してみましょう。
相違の理由に納得できないのであれば、その会社は、今後も、信用できないかもしれません。
会社内で相談しても、らちが明かない場合は、求人を紹介してくれた機関に相談しましょう。
例えば、ハローワークでの紹介案件であれば、その旨をハローワーク窓口で相談すると、窓口の担当者から、企業に真意を確認してもらえたり、悪質な内容の場合には、その企業の求人票掲載を、以後取り下げるなどの処置が行われる場合もあります。
試用期間中に辞めるメリット
試用期間中に辞めるメリットは、以下の点が考えられます。
・合わない環境で過ごすという、無駄な時間を費やさずに済む。
・新卒であれば「第二新卒」枠が使える。
・直面しているストレスから解放される。
ただでさえ、新しい環境へ馴染むためのストレスがある中、現状に納得できないストレスが重なるのは、かなりの苦痛です。
余りにもストレスが強くて、体調に支障をきたしそうであれば、直ぐに辞めた方が良いでしょう。
しばらくゆっくりしてから、今度は、慎重に転職先を探してください。
また「第二新卒」の定義としては、「学校を卒業して就職後、約3年以内に転職を希望する人」のことです。
この場合、基本的なビジネスマナー等は、前職で習得したと見なされて、教育期間を省略できるとされるため、若い即戦力として期待されることが見込まれます。
ただし、数週間程度しか在職していない場合は、その教育期間さえも経過していないと見なされるため、注意が必要です。
試用期間中に辞めるデメリット
試用期間中に辞めるデメリットとして、以下の点が考えられます。
・履歴書に「短期間の在職」を記載しなければならない。
・転職時に、ポジティブな退職理由を用意する必要がある。
・次も長く続かないのでは、と思われる。
やはり一番のデメリットは、採用面接で、「次も長く続かないのでは?」と思われる可能性が高いということです。
そのため、辞めるならば、自分でできることは事前に全て行い、退職理由をしっかりと説明できるようにしておくことが大切です。
「労働条件が、当初の話と違った」「企業が倒産した」など、理由がしっかりしていれば、採用面接時の面接官にも、納得してもらいやすくなります。
しかし、退職理由が、「何となく合わない」など、はっきりとした理由がないうちは、まだ辞めない方が良いでしょう。
まずは、合わない部分を、上司や先輩に相談してみましょう。
ただ、体調を崩すような状況の場合は、すぐにでも、行動を起こすことを考えた方が良いかもしれません。
まとめ
せっかく就職できた会社を、試用期間という短い期間で終了してしまうのは、もったいない話ではあります。
ただ、体調を壊すほど無理して勤めなければいけない期間、というわけではありません。
まずは、実際の労働条件が、入社前に交わした労働条件書と差異がないかを確認しましょう。
もし違うと思われる点が見つかったら、上司に相談してみてください。
それが難しいようなら、求人票を紹介してもらった機関に相談してみると良いでしょう。
試用期間中に辞めることの一番のメリットは、目の前のストレスから解放されるということです。
次の転職では、こんなことがないように、より慎重に新しい未来を考えてみようという気力も沸いてきます。
デメリットとしては、次の仕事でも長続きしないのでは?と思われる可能性が高いということです。
退職理由を明確に説明できるように、しっかりと自分で見極めておきましょう。
はっきりとした退職理由が言えない状態なら、もう少し現職で頑張ってみると、解決の糸口が見えてくるかもしれません。
まずは、思っていた条件と違う点を、上司に相談してみてください。
そうすることで、その会社が信用できるか、今一度判断してみると良いでしょう。
せっかく縁があって入社した職場です。
できれば、双方納得のできる状態で、勤めることができるようになることを願っています。