ピラティスは、もちろん踊ったりはしません。
「バレエ」と「ピラティス」の共通点は、どこにあるのでしょう。
呼吸
ヨガなどでは、腹式呼吸を行います。
お腹のツボである「丹田」を使い、呼吸をしながら静止して、しばらくポーズをとるのが、ヨガの動きです。
例えば、オペラ歌手などもそうですが、ヨガでは、「身体中の毒素を吐き切る」「空気を出し切る」という考え方から、腹式呼吸となります。
しかし、「ピラティス」や「バレエ」は、違います。
特に、女性は、身体に丸みがあるため、反り腰の人が、多く見受けられます。
その状態で、腹式呼吸をしてしまうと、腹筋に必要な力がかけられず、腰に負担がかかってしまう恐れがあります。
このため、「バレエ」と「ピラティス」では、腹式呼吸は行わず、胸式呼吸を行います。
お腹を動かさずに、胸の上げ下げで、呼吸を意識することで、姿勢をまっすぐに整え、インナーマッスルが強化され、筋肉を正しく使うことができるのです。
この二つの違いを比べてみて、自分で納得して行うことが大切です。
身体の使い方
バレエでは必要不可欠な「バーレッスン」ですが、ピラティスと非常に似ている点は、そのエクササイズでの身体の使い方にあります。
バレエの「バー」は、もたれるためにあるのではなく、身体に負荷をかけるためにあります。
初心者の人は、バーを掴んでしまうのですが、正しい使い方は、「上から押さえる」という使い方です。
身体に負荷をかけた状態で、ゆっくりと身体を動かしていきます。
一方、ピラティスでは、「座ったまま」や「横になる」等の状態が多く、床を押すことで、身体に負荷をかけます。
「バレエ」も「ピラティス」も、左右同じ動きをすることで、偏りなく身体のバランスを整えることができるという、共通点があります。
敢えて違う点をあげると、バレエは、西洋から伝わってきたもので、ピラティスは、東洋のヨガの要素が入っているという点です。
ただ、バレエは、軸を整える順番を「左から行う」のに対し、ピラティスやヨガも「軸は、まず左から」という点は、やはり似ているといえます。
まとめ
バレエとピラティスには、意外な共通点があります。
バーレッスンは「ダンサーのための筋トレ」、ピラティスは「必要な筋力や健康の改善のための筋トレ」と考えると、理解しやすいかもしれません。