「背骨」や「骨盤」の動きに焦点を当てたエクササイズが、「ピラティス」です。
ダンサーにとって、このピラティスは、どのような位置づけになっているのでしょう。
ピラティスとは
「ピラティス」は、ドイツ人従軍看護師のピラティスという男性が作り上げた「メソッド」です。
彼は、幼少期には、とても身体が弱く、スポーツクラブでのトレーニングで、身体を鍛えていたといいます。
東洋と西洋の身体の訓練法を学んだピラティスは、1914年の第一次世界大戦当時に、傷ついて動けなくなった患者のための「リハビリ」を開発します。
このリハビリが、後に、彼の名にちなんで、「ピラティス」と呼ばれるようになったとされています。
「ピラティス」が開発された時期には、インフルエンザが猛威を奮っていましたが、このピラティスのメソッドを受けた人々は、それが原因で、倒れる人はいなかったとも言われています。(真偽の程は、確かではありませんが)
終戦後、彼は、瞑想やモダンダンス等にも興味を持ち、当時の有名なダンサー達と行動を共にするようになりますが、
ダンサー達は、ウォーミングアップに、「ピラティス」の運動を取り入れるようになったといわれます。
その後、アメリカへ渡り、このメソッドは、多くのアスリートやダンサー、映画スターにまでにも、広まっていきました。
ピラティス自身は、84歳でこの世を去りましたが、その直前まで、このエクササイズを、自ら実行できていたことからも、
幅広い人々に、取り入れられやすいメソッドといえそうです。
ストレッチとの違い
「ピラティス」は、もとは、リハビリとして用いられていました。
そのため、ストレッチやヨガとは異なり、どちらかというと、筋力アップのためのトレーニングの意味合いが強くなります。
特に、骨盤を固定して、身体を動かすことを目的とするため、骨盤の歪みを整えるだけでなく、
ダンサーやアスリートの動きの要とされる、腹筋や背筋などにも、効果が期待できます。
また、筋肉と骨格は、相乗効果で改善に向かうため、姿勢がきれいになったり、動きの悪い内臓の働きの改善につながったりの効果も期待できます。
まとめ
ピラティスは、多くのダンサーが取り入れているメソッドで、骨盤、腹筋、背筋などに良い効果が期待できます。
老若男女を問わず、取り入れやすいメソッドなので、ぜひ実践してみてください。