ダンスシューズ
ダンスシューズは、基本的に踊るためのシューズなので、雨の日に出歩いたり、泥道を歩いたり、走ったりするのには、適していません。
しかし、「回る」「飛ぶ」「滑らせる」などに対しては、非常に機能的に作られており、
特に、ジャズダンスやクラシック・バレエなどでは、「ダンスシューズ」は、ダンサーの生命ともいえるくらい、重要なものになっています。
軽くて丈夫なのが、ダンスシューズの特徴ですが、毎日踊るプロダンサーでは、一年持てばよい方です。
例えば、バレリーナの履く「トウ・シューズ」は、足の先に硬い芯が入っています。
これは、踊りこむと、数週間で壊れてしまったりすることもあるので、新調したりメンテナンスの必要があったりしますが、何よりも、自分に合ったシューズを選ぶことが大切です。
ダンスシューズの種類
踊るダンスの種類によって、使用するシューズは異なってきます。
ヒップホップでお勧めしたいのは、「バスケットシューズ」です。
最近では、アディダスやナイキが、踊りやすいシューズを発売していたりして、比較的気軽に、手に入れられるようになっています。
専門店でしか取り扱われていないのが、「トウ・シューズ」や、「ジャズダンス」「社交ダンス」用のシューズです。
ジャズダンスは、その特徴も様々ですが、それぞれで、シューズの種類も違います。
最近では、「これはヒップホップなのか、ジャズなのか?」と思うようなジャンルがありますが、そういった時に使うのは、「ジャズスニーカー」です。
劇団四季や宝塚のような「ショーダンス」では、ヒール、ブーツ、ハイカットなどが、多用されています。
昔は、シンプルな「黒」がポピュラーでしたが、今では、実に多種多様な色があります。
ダンスの一つのジャンルだけでも、何種類ものシューズがあります。
ダンスシューズの選び方
いろいろな種類のダンスシューズがありますが、どのようにして、選べば良いのでしょう。
シューズの「素材」と「形」
ダンスシューズは、自分の踊り方、床との相性、コンディションなどによって変わってきます。
「ダンスシューズ」の「素材」は、「天然の革」や「キャンバス地(布)」などがあります。
「革」は、耐久性が良くて柔らかいので、踊るほど馴染んできます。
革のデメリットは、良質なだけに、やはり高価になることです。
「キャンバス地」は、ソフトで肌触りがよく、バレエシューズのように、指先の感覚もしっかりとつかめるので、踊りやすいですが、やはり、布なので「破れやすい」のが、デメリットになります。
ただ、キャンバス地は、比較的値段が安いので、傷んだ際には、買い替えやすいと思います。
「ジャズダンスシューズ」の「ソール(底)」部分の素材は、「革」と「ラバー(ゴム)」製の二種類があります。
「革」は、スウェードの素材でできています。
非常に滑りやすいので、回転するときには良いのですが、使用頻度が高くなると、革が擦れてツルツルになってしまったり、床によっては、踏ん張りがきかないのが欠点です。
「ラバーソール」は、最初は滑りにくいので、不便に感じますが、馴染んでくると、床とも相性が良くなり、ステップの重心の移動もしやすいです。
「ダンスシューズ」の「形」は、「スプリットソール」と「フルソール」に分かれますが、ほとんどのシューズが、「スプリット」(「つま先部分」と「かかと部分」が分かれた形)になっています。
ダンスシューズを使用するのは、チアダンス、サルサ、社交ダンスなどもありますが、
基本的に、足が床から離れた時点で、足をポイント(つま先をのばす)にすることが多く、フルソールでは、満足のいくようにポイントできないことが多いです。
ダンスシューズのスタイル
現在では、様々なジャンル、スタイルのダンスが現れてきていますが、それに、伴いシューズも、多種多様となってきています。
例えば、ジャズダンスシューズでは、ローカット、ハイカット、それにヒールのついたもの、パンプス、ブーツなど、数えるとキリがありません。
また、そのデザイン性も、普通のシューズと変わらず、おしゃれになってきているので、選択肢が広がり、迷ってしまうことも多いです。
デザイン性、値段、品質など、総合して、個人的に良いと思うメーカーは「ミルバ」です。
インポートなのですが、国内のものより安く購入でき、しかも、おしゃれで高品質です。
社交ダンスなど、ヒールを履く場合は、「月の舟」というメーカーが良いと思います。
クッション性が高く、低反発素材が入っているので、激しい動きでも、足が疲れることがありません。
その他、老舗のチャコットやシルビアなど、たくさんのダンス用品のショップがありますが、サイズなど、各ショップによって違うこともあります。
できる限り試着してから購入するのが無難だと思います。