陽暦
「陽暦」は「太陽暦」の略で、「地球が太陽の周りを1周する時間」を「1年」とした暦です。
「1太陽年」が単位となるので、「四季の循環と一致する暦」になります。
「陽暦」は、古代エジプトの時代から使われていたとされていますが、その後改良が重ねられていき、「ユリウス暦」を経て、現在では「グレゴリオ暦」が世界の各国で使用されています。
「ユリウス暦」では、「400年に100回」の「うるう年」が置かれるのに対して、
「グレゴリオ暦」では、「97回」の「うるう年」が置かれることで、「暦日」と「太陽」の位置が調節されます。
「グレゴリオ暦」では「1年は365日」で、「暦日」と「太陽」の位置の調整は、
「4年ごとにうるう日」を置くことを基本にして、
「100年ごとのうるう日は省く」けれども、
「400年ごとのうるう日は置く」
という方法で調節されます。
この調整のやり方により、
(400÷4)-(400÷100)+(400÷400)= 97(回/400年)
の「うるう年」が置かれることになります。
日本では、1872年(明治5年)から「グレゴリオ暦」が採用されています。
陰暦
一方の「陰暦」は「太陰暦」の略です。
「陰暦」は「月の満ち欠けを基にした暦」で、月が「満月から満月」または「新月から新月」になるまでにかかる時間を1ヵ月(「29日」または「30日」)として、「1年を12ヵ月」とした暦です。
現在でも、「イスラム歴」で「太陰暦」が使われているといわれます。
太陰太陽暦
「太陰暦」と「太陽暦」とを折衷した、「太陰太陽暦」という暦がありますが、これは「19年に7回のうるう月を置いて調節する暦」です。
日本の「旧暦」が、この「太陰太陽暦」に当たります。
「太陰太陽暦」は、現在でも「ユダヤ暦」「ギリシア暦」「中国暦」などで使われています。
うるう
「うるう」とは、「季節」と「暦」とを調節するために、平年よりも「余分」に置いた「日」や「月」のことをいいます。
「地球が太陽を1周するのにかかる時間」は、「365日5時間48分46秒」とされています。
「太陽暦」では、「1年を365日」としているため、その端数を調節するために「4年に1回」、2月の日数を「29日」とすることで調整しています。
「太陰暦」では、「平年が354日」なので、「適当な割合」で「1年を13ヵ月」として調整することになります。